僕は「美しいもの」が好きでして。それは自分にとって島の山や海、空といった自然だったり、
教会や建物、インテリアグッズだったり、多岐に渡るのだけれども、多種多様な木目と質感は人間や動物のように同じものがひとつとしてないのが美しい。
ククサはフィンランド北部ラップランド地方のサーメ人に古く伝わる白樺のコブをくり抜いて作られたマグカップ。
バハカという白樺が伝統的なものらしいが、僕はククサの「贈られた人は幸せになる」なんていうロマンチックな言い伝えにキュンとして、これを自分色で作りたいと思った。
wanのククサはウレタン塗装をしています。というのも、やはり飾るだけではなくて日常使いして欲しいから。
コーヒーだけ、紅茶だけ、お酒だけ、スープだけといった使い方をして欲しくないわけです。物が増えるばかりでしょう。
お気に入りの一つを選んで、どうぞ何にでも使ってください。
匂いや味が染み込むこともなく、木製でもカビの心配はほとんどなく、油ギッチョンチョンのものでなければぬるま湯でさっと洗うだけでお手入れが出来るのは、忙しい現代人にも、地球にも優しくいられる素敵なチョイスだと自負しています。更には浸透性のウレタンとやらを使用しているので、木材がより強固になって割れにくくなるわけです。
もちろん、塗装は食品衛生法をクリアしている安全なもの。だけれど、永久的な塗装ではないので長年愛用してくださって気になるところが出て来ればご連絡ください。出来る範囲でお直しします。
そうそう、僕のククサはすごくツヤツヤだとお褒めの言葉をよくいただくのですが、この艶はウレタンパワーではなく、ほぼ「ひたすら磨いた賜物」なんです。ウレタンを塗ったからってこういうツヤにはならないんです。木だから。
塗装前にもひたすら手で紙やすりを使って磨くのですが、塗装後も「これは削れるのか?」みたいな細かい紙やすりでひたすら磨きます。使う人があたたかい気持ちになるといいなと願いながら。僕の肩が悲鳴を上げるまではこのスタイルでやっていこうと思っています。