ソメイヨシノと聞くと心が弾むのはなぜだろうか。
体に合わない大きなランドセルを背負って撮った写真、泣いて赤くなった目で友人と肩を組む写真。たくさんのご馳走と仲間たち。思い出にはソメイヨシノが側にいることが多いのは僕だけではないでしょう。
やっぱり日本といえば桜よねなんて言葉もよく聞きますが、世界中に桜は存在しているわけでして、決して日本古来のものではない。
身近な存在なのに、なぜかちょっと神々しさもある桜をククサにしたのは必然とも言える。
赤みがかった色は上品であたたかみがあり、一番人気の木種です。
触り心地はサラっとした子が多い。
自分用以外にもギフトで選んでいただくことも多々あるのがソメイヨシノですね。
ソメイヨシノは目の詰まり方で重さが随分と変わるので、重さの個体差もあるのが特徴。
流れるような木目が美しく、その美しさを際立たせるように木取りをしています。持ち手のシュッとしたデザインとも合っていて、しみじみ美しいなぁと思う。いやはや、我ながらね。
赤みがある木は紅茶などの赤い水色の飲み物より、コーヒーなどの色が濃いもの、冬はポタージュ、夏は色鮮やかなスムージーなんかが似合うんじゃないかな。
実はうちには燻製マシンがあって、制作の際に出る桜のチップで時折燻製を楽しんでいます。市販のソーセージも燻製し直すと香りが立って更に美味しく食べられる。贅沢な時間ですね。
実は工房の床材も桜を使用していて、自身でせっせとヘリンボーン状に貼ったので、いらした際にはぜひ床材も見てやってください。
工房のある実家の敷地は水道も通っていない山の方にあるので、家庭ごみは敷地内で焼却処分をしていて、その時に使う燃料として木材も使うのですが、これが桜を使われた日には一瞬でわかるわけです。ごみを燃やすのにあんないい匂いがしてくるんですから。
もちろん、自分では選ばないごみを燃やすための桜。
父ちゃん母ちゃんがやってしまうんですよね〜、ヤメテクレ。
ククサだけじゃなく、どうしても木を削って作るので削りかすが大量に出てしまうのですが、勿体無いのでお声がけいただければ差し上げています。
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